↑ KC-135Q/59-1470は、1960年3月に生産された機体で、Q型からT型に改造され、2021年2月時点ではマクディルの6th ARW/927th ARWの所属として確認されている。
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↑ 訓練を終え嘉手納基地をタキシーするKC-135Q / 59-1513
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Insignia of 320th AXW
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1954年から1956年に掛けて生産された803機のKC-135Aの内、56機がQ型仕様(含むT型)に改装された。A型との大きな違いは、燃料タンクが自機の燃料タンクと給油用の"JP-7"用タンクで完全分離されている所である。SR-71Aが使用した”JP-7"は、KC-135A自身が使う”JP-4”とは性質も成分も異なる故である。因みにT型とはエンジン改装されたR型からQ型仕様に変更された機体である。因みに現在のT型は、機内燃料タンクが分離されているだけで”JP-4”を使っていると思われる。
100th ARWは、1943年頃ヨーロッパ戦線で活躍した第8空軍下の第100爆撃グループが起源で、この爆撃隊は、イギリスからドイツのUボート基地やドイツ・レーゲンスブルクのメッサーシュミット工場の爆撃などに参加し、被撃墜の被害が最も大きかった航空隊の一つに数えられた。KC-135Qを運用していた期間は、1976年から1983年までとされる。一度ペーパースコードロンとなったが、1990年にイギリスのミンデンホール基地でKC-135Rの航空団として再編されている。
KC-135Aとエンジンを換装したKC-135Rは運用された時代が異なる機種として、章を分けてご紹介している。この章ではA型を中心に1976年頃から嘉手納基地で撮影した機体から先にご覧頂いているが、スフィンクスマークの376th SWの機体以外にも嘉手納には時々外来でSACのKC-135Aが飛来したり、SR-71Aの給油を支援するためのKC-135Q型などが飛んでいた。この後のページではこうした外来の機体と海外の空軍基地で撮影したKC-135Aの写真を並べてみる。
↑ KC-135Q/58-0089は、58-0088と共に嘉手納に飛来していることが多かった。Q型とA型は外見上の見分けはつかないので、所謂SACバンドと呼ばれる機体に描かれた青いラインの左側面にあるインシグニアだけが、所属を判別する手段だった。このKC-135Q/58-0089は後にエンジンを改装されてT型仕様となり、マクディル空軍基地などで活躍していた。58-0088の方は、同じくT型となり2022年ミシガン州空軍で使われているようだ。
Insignia of 100th ARW
↑ 訓練を終え嘉手納基地をタキシーするKC-135Q / 58-0117。この機体は、後に通常燃料を給油するKC-135Tに戻されピッツバ-グの171st ARWに配属された。機首の”Steel city prede”と書き込まれた大きなノーズアートで、ペンシルバニア州空軍を代表するKC-135である。私はこの機体と、2015年に嘉手納で再会することができた。
第100給油航空団(100th ARW)は、現在イギリスのミンデンフォールを拠点として、時々嘉手納にも外来機として目にする航空団である。これはKC-135Rの章でもご紹介している。この航空団は以前KC-135Qと言う、戦略偵察機SR-71A要の特殊燃料JP-7を給する為に特別改修されたQ型を持っていた。ご存知の通りSR-71Aは嘉手納基地に分遣隊を持って運用していたので、当時この航空団も本拠地を置いていたビール空軍基地から、数機のKC-135Qを嘉手納に派遣していた。
↑ KC-135Q/58-0088
↑ さて再びA型に戻るが、1978年に嘉手納基地で撮影したKC-135A。最近までこのインシグニアがどこの部隊のものか不明だったが、漸く判明しました。この機体は、第320爆撃航空団のもので、1979年当時は、本拠地をカルフォルニア州のマザー空軍基地(Mather AFB)に置いていた爆撃航空団。B-52Gを運用していたのでグアム島のアンダーセンAFB辺りからの飛来かもしてない。因みにこの機体KC-135A/60-0316は、最近ユタ州空軍で使われているようで日本への飛来もあったようだ。
SR-71Aが嘉手納基地で飛行する際、必ずと言って良い程同時に離陸して行ったのが、100th ARWのKC-135Qである。SR-71A単独では3000マイルしか飛べないので訓練飛行であれば良いが、偵察任務であれば1~6回の給油を受けながら任務をこなす。空中で給油される際の”JP-7”の温度は、摂氏-50°ぐらいで固体燃料の状態、これがSR-71のエンジンに運ばれる時には、摂氏約200度近くまで上がっているそうだ。
Wings
↑ SR-71Aと同時の離陸し、嘉手納基地のR/W05にて,、後方に見えるSR-71Aと2機でタッチ&ゴーを繰り替えし行ったKC-135Q(69-1520)。SR-71は、外装に面した燃料タンクを持つため、高空での高速飛行で機体の熱膨張が激しく、よく外皮の継ぎ目から燃料漏れを起こしたと言う。其の為、離陸時は満タンとせず所定の高度に達するまでの必要燃料だけを入れておき、高空で直ぐにKC-135Qからの給油を受ける。高空ではSR-71Aから視認しやすいように空中に燃料を放出して目印をを与え、給油が始まれば毎分1tものスピードでJP-7を送り込むのだ。従ってSR-71Aは短い飛行訓練でも、必ずと言って良い程、KC-135Qを随伴してフライトした。